♯ 続・仕事の話 ♯

1999.7.24


おかたかより

それでは引き続き仕事の話。
今回は学校の様子です。


 学校の周辺

 ダラダラを降りて大通りから細い道へと行く。もう少しで学校に着くのだが、ここから"おかたか"の朝の仕事は始まる。以前出てきた学校前商店街のオヤジ達(”波に乗ってきたかな?”)の挨拶攻撃だ。
 
「タカショキ!Habari za asubuhi?(おはよう!)」「Nzuri(元気だよ。)」「Umeamkaje?(寝起きはどうだ?)」「Njema(いい感じ。)」(以下スワヒリ語省略。)「子供は元気か?」「俺に子供はいねぇよ。」「何でだ?」「まだ独身だ。」「なんで結婚しないんだ?」「必要無いから。」「タンザニアの女はいいぞ?お尻も胸もでかくて。」「…」「どこに行くんだ?」「学校(に決まってんだろ!)」……。と挨拶が続く。しかも声をかけてくるのは一人、二人じゃない。全員相手していたら学校に遅れる。本当におしゃべり好きなタンザニアンである。

 MTSS(Mikunguni technical secondary school)

 商店街を抜けて、学校の敷地に入る。門をくぐってすぐ右側には大きなマンゴーの木がある。シーズンになると、職員や、生徒達は木から落ちてくる実を待っていて、落ちてくると我先に拾いに来る。かなり美味しい。生徒たちは朝早くから掃除をする。
 教員数:30人、ボランティア2人(内1人はVSOの機械製図担当、もう1人は"おかたか"、電子実験担当)。
 生徒数:男子109人、女子54人。
 科目数:3部門、6学科。

 職員室は一応あるものの、全ての先生に机や棚があるわけではない。学校の運営資金はザンジバル教育省(本土とはまた違う。)から出ている。しかし、国自体が貧乏なので先生の給料もままならないほど。MTSSは午後にプライベートスクールを開いたり、木工かで作った家具を売ったりして運営資金に回している。本土の地方の学校よりはお金があると思われる。昼休みにはちょっとした校庭でサッカーをやっているが、きちんとしたサッカーボールでは無く、布を紐でグルグル巻きにしたものを使っている。結構うまい。

 

 電子科実験室

 右の写真が”電気棟”電気科、電子科の建物である。電子科は右半分。ちなみに他の教室もこんな感じで平屋である。ドイツからの援助で基礎的な実習は出来るものの、ここの先生は余り使っていない。
 生徒は一所懸命聞こうとしているのだが、なにぶん、一から始めるので(きっと小学校の理科で、豆電球を使った実験などしていない。)いまだにどこまで戻って教えればいいのか、頭が痛い。ここでも賢い奴は理解が早い。

 

 

 

 タンザニアではセカンダリーから英語を習うので、英語のやり取りもお互い単語の羅列、理解している奴を捕まえて、スワヒリ語で説明させるのが手っ取り早い。記憶力はかなり良いものを持っているが、応用力に乏しい。
 しかしながら、何度も同じ事を教えてから、出来の悪い生徒が出来るようになったときは嬉しかったりもする。何人かの生徒は放課後に日本語を教えてくれと頼みに来たりする。


おかたかより

 あまり沢山は紹介しませんでしたが、配属先の概要です。
今後何か話題に出来ることがあったら更新して行きたいと思います。


[目次] [前へ] [次へ]