”波に乗ってきたかな?”

1999.2.5


おかたかより

タンザニアに来て3ヶ月。ザンジバルに来て2ヶ月。学校も慣れ、地元のバスケットチームにも入り、
良い感じになってきた今日この頃。がんばらねば!
それでは10月編の始まり。


嬉しかったこと

 やっとの事で、メールのやり取りが安定してきた。それでもこっちの通信環境は悪い。それでも会社に溜まっていたメールが送られてきて嬉しかった。訓練所の仲間には会社に送るように言っておいたのだ。みんな僕を信じて送ってくれている。信頼にこたえアドレスリストを作らなきゃ。
 この件では会社の同期である
H君に大感謝である。ありがとう。

 ある日、バスケの練習に出ているとコーチが「タカショキ(隆俊は言いにくいらしい)、明後日試合があるぞ。」「おいらが出ても良いのか?」「問題ない。」いやー、運動不足解消に練習をさせてもらえればよかったのだが、まさか試合に出れるとは。嬉しい限りである。しかし、ちょっとだけいやな事も…コーチ:「ところでおまえ、ストップウォッチを持っているか?」「いいや」「日本では安く手に入るんだろう?送ってもらえないか?」畜生!それが目的だったのか!タンザニア人なんて、日本人を見ればすぐ何かを貰おうと考えているんだ!もう嫌!
 しかし、しっかり試合に出ている”おかたか”であった。

たかとし:外国人には発音しにくいらしい。英語の先生には「Taka」と呼んでもらっていたが、
     タンザニアではそうもいかない「Taka」は”ゴミ”と言う意味だそうな。

困ったこと

 どこでもそうなのだろうが、この国のお役所仕事の遅いこと!こっちで生活するのに必要な書類を作るのに、2週間もパスポートを預けなくてはならなかった。パスポートがないと本土に渡れないし、お金も降ろせない。しかも書類作成に必要な写真を無くしたらしく、「ごめんなさい」の一言もなく写真をもう1枚持って来いとのたまう。お金が無く、食べ物も底を尽きてきてまたひもじい思いをしなくてはならなかった。

 ある日の事。何も考えずとりあえず出勤。するとどばっぁーと大雨が降る。傘はない。パソコンは持っている。学校が終わり、少し空の様子を見たが、一向にやむ気配が無い。しかたなく雨の中濡れながら帰ろうとすると、学校前の商店街の魚屋のおっちゃんが「タカトショ、(やっぱりうまく発音できない)ちょっと来い」と呼ぶ、ばかやろう!こっちは一刻も早く帰りたいのに…と思いながらも交流を深めなきゃと行ってみる。「この魚はなんて言うんだ?」(またか…)「忘れた」「タシって言うんだぞ。判ったか?タ・シだ。言ってみな。」「タシ」「そんじゃ、この魚は…」(始まった、しつこいのが)…その間濡れながら聞かなくてはならない。勘弁してくれよ、スワヒリ語講座は晴れた日にしてくれ!と言いたくも言葉がうまく出ない。最後には魚を一切れもらう。食べ物が無かったのでこれは嬉しかった。
 残りの金もわずかなので、街で無理にでも金を降ろそうと思ったが、店長がいなくて、また明日来いと言われる。あきらめてズブ濡れでかえると、家は雨漏りがすごい!!もういや!!空き缶でしのごうと思ったが、とても追いつけない。諦めた。精神的になんだか疲れた1日だった。翌朝はリビングの床に水溜りが出来ていた。不幸中の幸いはパソコンが無事だった事。


おかたかより

この月は車と、バイクの免許も取りました。
タンザニアはジュネーブ条約に加盟していないので国際免許の効力が及ばないのですが、
うまく取れました。本当にいいかげんなのよね。

色々生活にかかわる手続きをこの月に済ませようと思っていたのですが、
日本だったら、もうこれぐらいは済ませているであろうと思っても、
ここはタンザニア、Pole poleの国だなぁと改めて実感しました。

Pole pole:スワヒリ語で”ゆっくり、ゆっくり”と言う意味。


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