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〜その3〜

2000.6.26


おかたかより

僕の家の「GUEST BOOK」によりますと任期中に82人のお客がおいでくださいました。
そこで、お客様への接待の数々を”リーダー”に紹介してもらいました。


 居酒屋球団「おかたか」、二年間のオールスター選手発表!!

 いやいや"おかたか"さん、どうもお世話になりました。どうお世話になったかというと、まぁ、いろいろありましたが、「一番助かったなぁ」と思うのが、自炊をほとんどしない僕にとって、まさに”近所の定食屋”の様な岡野邸はありがたい存在でした。
 と、ここで私の二年間の感謝を込めまして、居酒屋おかたかの
「これはおすすめベストナイン」を選んでみました。ドン!ドン!パフ!パフッ!

まず、一番は「アジフライ」。
 
日本でこれを読まれている方には「どうしてこんなものが?」と思われるかもしれないが、お金を出せばある程度いろんなものが食べれるようになったタンザニアでも、こういった「お総菜でぇす」みたいなものは自分で作らなければいけない。おふくろの味に飢えている隊員の間では、二塁打三塁打の大きい当たりもしばしば。
 守備はショート。突然のお客、生の魚が苦手な客、長期滞在で
「今日は何を食べさせようかなぁ?」といった客などの難しい打球も、難無くこなす頼もしい遊撃手です。 

二番は「各種お酒」。
 
守備はファースト。打たせれば「私、お酒弱いんですぅ」といった、居酒屋おかたかが苦手とする球も、クリームリキュールやチョコレートリキュールといった飲みやすいものや、「日本でお目にかかれない、珍しい果物で浸けました!」という自家製果実酒で「いやーんお酒じゃない見たい、コクコク飲めちゃう。」と相手のピッチャーもメロメロにしてしまいます。
 守れば、寿司や鍋の各ポジションからの送球をがっちり捕球するそのプレーは、目立たないながらも監督自身も酔わせてしまうというすごい奴です。

三番は「鍋」でしょう。
 守備はサード。「たくさん客がいるのに凝ったものを用意してる暇が無い!」みたいな強烈なヒットから、「私、ベジタリアンでーす」といった厳しいバント攻撃まで、楽々こなす守備力。
 昨日の残りといった、どんな食材もたちまちヒットにしてしまう攻撃力と、庶民派ながらも中の具によってはスター選手の風格を醸し出すという、まさに居酒屋おかたかの
”長島茂雄”でありましょう。ただ具を入れて煮るだけと思いきや、ツミレとかさつま揚げを投入するといった努力も忘れないところ、そして「"おかたか"さん、なべにマグロはちょっと・・・」と、空振りの派手なところもナガシマ級です。

お待ち兼ね、四番はやはり「寿司」に決まりです。

 

 

 最近では寿司職人の指導も受け、ますますその技に磨きがかかりました。が、時々やらないと勘がにぶったり、朝一で買い出しをして、一日中仕込みをしてと、派手ではありますが、実は見えないところで頑張っている努力派なのであります。
 守備はレフト、お客の大きな期待もがっちり受け止めホームまで返球する守備は見ていて安心できます。

 

五番は以外にも「丼もの」。
 マグロ丼、ネギトロ丼、しまいには海鮮丼といった派手な面も持ち合わせながら、実は昨日の残り物の処理といった、当たればデカイがヒットも確実。まじめな攻撃を見せる彼は、堅実な五番がよく似合います。
 もちろんみんなが受け損ねた食材も、まとめてバックアップする彼の守備はセンターであります。

六番は「カツオのたたき」。
 おおっと、それは寿司ではないのか?という声もありましょうが、ニンニクたっぷりで食べると美味しいこいつは、酢めしよりも酒がよく似合います。しかしながら、水揚げが少ない彼は、なかなかスターの座に上がれず、
「ちょっと期待されると困るなー」といった事からポジションもライトと、地味な存在です。が、他の魚に比べて痛みやすい、つまり当たる事も多い」ので打順は6番なのです。

(おかたかより:ちなみに当てたことはありません。あしからず。)

七番はキャッチャー「乾き物」。
 今までの攻撃が終わり、
「ひゃ〜おなかいっぱい」となっても攻撃の手をゆるめません。あらゆる酒飲みに対して「この酒にはナッツ類かな」とか「ここでチョコレートなんかもアリかな」という絶妙のタイミングで出されるサインに「もう、あしたなんかどうでもいいや〜」と相手も翻弄されてしまうのです。「あーなんか今日は飲みたい気分」という突然の攻撃にも十分耐えうる、居酒屋おかたかの縁の下の力持ちです。

八番はいよいよピッチャー、「ギターでカラオケ」であります。
 
「食ったし飲んだし、いいきぶん〜」というところにたたみかけるように打順が回ってくる彼には、相手のピッチャーも「参った!」と言うしかありません。
 そして
「これでどぉだぁぁ」と繰り出される直球、「こんなんも弾けるぞぉぉ」と相手に合わせた変化球で、「あ、あたしスピッツ好きー」とか言いながら、気づかないうちに夜中の二時三時まで歌わされているその防御力の高さには定評があります。そして驚くべきは一人で4時間は弾き続けるというリリーフ要らずのスタミナ、まさに居酒屋おかたかの大黒柱でございます。

最後は「焼き鳥」、セカンドです。
 あまりに当たり前すぎて、なかなか忘れ去られがちですが、実は、鳥を丸ごと(時には生きているところから?)解体して、串に刺して、炭火で焼くといった、かげでの努力はやはり侮れません、確実に次につなげる攻撃力はピンチヒッターとしてもいいぐらいです。
 守備の方も地味ですが、ファーストを通過してきた酒飲み共を
「ここから先は行かせへんでぇ〜」という気合が見えかくれして、やはり外せない一員です。

 以上が二年間"おかたか"監督が育て上げてきたスターティングメンバーでありましょう。他にもタンザニアからの外人選手で「カチュンバリ」とか控えにいるのですが、そういやぁ最近見てないなぁ・・・ と言う訳で、日本で彼らがプレーするのを楽しみにしたいところですね。


おかたかより

何だか恥ずかしいです。(笑)
僕がいろいろと料理を出来たのもひとえに”リーダー”サポートがあったからです。
ちなみにタンザニア料理は彼のほうが上手いんですよ。
たとえば
ビリアニね。


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