”何から始めよう?〔9月〕”
1999.1.2
おかたかより
家が広いのは嬉しいが、水も無く、家具も無く、ただ広いだけ…
9月には行って水が確保できて、やっとやる気が出る。
水が無いってのはこんなにもやる気をそぐことだとは。
トイレが流せない。体を洗えない。洗濯できない。飯作れない。食器洗えない。など…
きっと他の隊員は、そんなこと苦にもせず活動しているんだろうが…
1日の話:
今日は6:00起き。たっこに電話するのと、インターネットがつなげるかもしれないので朝からウキウキ、起きてすぐに冷たい水が飲めたのも幸いした。ルンルンで学校に行くと、電子科の先生がパソコンで何やらやっている。ちょっと操作を教えた後にクラスの見学。生徒と話ができて良かった。このあたりから「僕は2年後に帰らなくてはいけない身だ。がんばって教えるから基本が大切であることを学んで欲しい。そして後輩にもそれを伝えて欲しい。」などと偉そうなことを話した。そういや高専に通っているときに同じ様なことを言われたなぁ…。学校帰りにその辺で売っている冷たいジュースを飲んでみた。美味しい。この時は下痢の心配などしてなかった。家に帰り、インスタント・ラーメンを試してみた。タンザニアでもインスタント・ラーメンが売っているのだ!学校で:
とりあえず、なんの準備もしていないが授業をやって見る。生徒達のレベルと、これからの方針をつかむために簡単なテストをやらせる。さて?こんぐらい出来るだろう…。ん?え?げっ!?見積もりが甘かった。考えて見れば中学と、高校の間ぐらいの歳。「しょうがないのかな?」とその日は諦める。しかし、学校は「テレビと、ラジオの修理を教えてやってくれ。」と言う。生徒達もそう言う。僕は実習担当だ。基礎は他の先生がやる。シラバス(syllabus:教育概要。先生達が1年間で教える内容が大雑把に書いてあるあんちょこみたいな物)を見せてもらったが、なかなか高級なことも教えるらしい。これが解かっていれば応用も出来るのだが…。仕事の後:
とにかく買い物。それから出来るだけ行動範囲を広げることが当分の課題。ある日、写真の現像を待つために(タンザニアでも、1時間で現像が出来る。)ちょっと見つけたバスケットコートへ行く。ただみんながシュートを打っているだけかと思いきや、練習を始める。なかなかやるぜこいつら。一緒にやりたいが、まだ生活も仕事も軌道に乗っていない。我慢しよう。家で:
休みの日家にいると、突然玄関のチャイム。ドア越しに「おまえは誰だ?」、「俺は”A”だ。昔いた日本人の”S”を知っている。」、(そんなありふれた名前で信じられるかって〜の!)「俺はそいつを知らんぞ?!」、「それだけじゃない、前にここに住んでいた奴も知っている。」、(本当だ、フルネームで知ってやんの。)ドアを開け、挨拶を交わす。もちろん初顔あわせ。「日本人がここに来るのを待ってたんだ、ワープロを直してくれ。」、「ん?なんだ?」、「ちょっと待て、今”S”に電話するから。」と、携帯で電話をしだす。タンザニアにも携帯があるんですねぇ。電話に出てみる。やっと”S”氏が誰だか解かった。いい奴だからよろしくとのこと。でもねぇ、いきなり来てワープロ直せって言われてもねぇ、家電は専門じゃないし。と言ったところで帰るわけも無く。結局、後日持って来た。話には聞いていたが、本当に日本人はなんでも直せると思っている節がある。おかたかより
落ち着いたかと思うと次の問題が出てくる。
いったい休息の時間は出来るのだろうか?
まだ来たばっかりで生活と仕事の取り掛かりで手がいっぱいまだ余裕も無い。
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