≪訓練所編・その3≫

1998.6.15

 さて、ちょっと話は変わりますが訓練所にくる前のことを少し書きます。

 "おかたか"の場合、協力隊の試験に受かったのですが、条件付きでした。これは「任国に行く前にもう少し勉強をしてこい。」というもので、"おかたか"の場合テレビ、ラジオの修理をすることがあるらしいので(これは仕事として必ずやるわけではないが)家電修理技術者試験の教本を熟読しなさいという条件でした。とりあえず読んだのですが、読んだだけでは実感がわきませんでした。
 そこで、偶然にも家の近くに家電修理専門店があったので無理を承知で実習を頼み込みました。"おかたか"の熱意が伝わったかどうか判りませんが、とにかく10日ほど実習させていただきました。
 初めのうち、ブラウン管は高圧という意識が強くビビリながらやりましたが、とりあえずテレビを開けることは恐く無くなりました。中身についてはやはり付け焼き刃ではきついです。それからビデオデッキについても少し教えていただきました。
 結局きちんと理解が出来るわけも無かったのですが、修理に取り掛かる自信はついたのでとてもよかったです。RIONの社員でいながら他の会社を体験できたので普段よりも(休職前も一生懸命仕事をしていましたが)充実していたと思います。

実習先:〒192 八王子市絹ヶ丘1-64-9
 TEL(0426)37-7773
 A&Vテクニカル
代表:高山 万亀男
平成10年7月現在


おかたかより

良心的にさまざまな家電製品を扱ってくれるお店です。
愛着のある古い製品など、捨てる前に相談だけでもしてみたらいかがでしょう?


 

 さて次はRIONの社員として少しだけ会社を外側から見た経験談です。一般の方ごめんなさい。

 "おかたか"の同期隊員に職種が「養護」でタイに派遣予定の女の方がいます。
この人は大塚の聾学校を経て、立川の聾学校に転勤し、"おかたか"と同じように休職で参加されています。
 ふと、お話する機会があって名刺を渡したところ、「RIONさんにはお世話になっています。」だそうです。結構営業の方がとても良くしてくれるとおっしゃってました。彼女の学校には「N補聴器」(仮名)というところとRIONの製品とが使われているらしく、彼女いわく、RIONの製品の方が良いと言うのですが、父兄の方たちはもう一社のほうを手に入れたがるそうです。どうやら値段がらみらしいのですが・・・(これは大切なことですよ)
 それと、彼女が行くタイの学校ではRIONのサポートがあるらしくて、年に一度講習会のようなものを開いているそうです。"おかたか"は良く知らなかったのですが、日本国外でもRIONが活躍しているのを知って少しうれしく思いました。

 それからもう一つ、ある日朝起きると耳の聞こえが悪くなっていて診療室に行ったら「病院に行きなさい。」といわれてしまいました。簡単に「行け」と言われたのですが、ここから病院までバスで30分。もちろんそんなことでは英語の授業が遅れます。でも仕方ないので行きました。補聴器メーカーの社員が治療で耳鼻科に行くなんて・・・情けない。治るまでに3回通ったのですが最終日、耳の具合を見るために出てきたのがRS-20と言う見慣れた機械。こんなところで自分の会社の製品を使ってもらうことになろうとは・・・
 そこで先生にRIONの社員であることを伝え、製品について話を聞くとこれまた「RIONの製品は高い。」だそうです。うーん。
 それでもRIONの製品を薦めているそうです。また営業の方の力を思い知りました。

 先生いわく「もっと補聴器を普及させなければならない。そのためには売りっぱなしでアフターケアの無いメーカーを排除して、良質のものを安価で出さなければならない。また、役所がもっと軽症の難聴者にも補助を出すような制度が欲しい。年寄りのボケは聞こえの悪さに関係する。」だそうです。ちなみに先生は桑島利力先生とおっしゃいます。


 そう言えば訓練所の健康診断での聴力検査器ももRIONの製品でした。
たびたびわが社の製品にお目にかかれて涙があふれました。(笑)

 

住所:二本松市若宮2-159-7、桑島耳鼻咽喉科医院


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